徒然MEMO

もともとは読書日記。今はよしなしごとをメモする場として。

「1番いい」と書くのが、もはや「1般的」

気になる日本語について、実社会で、小さなこだわりを口にすると煙たがられそうなので、ここで吐き出すことにします。

 

NHKが「一番」でなく「1番」で統一している?

いつからだろう。五年ほど前からだろうか。

NHKの字幕で「一番いい」などというときの字幕表記が、「1番」と算用数字で表記されるようになった。

報道番組でも必ず「1番」。うっかりではなく、無意識にでもなく、意識的に表記が変更され、「1番」に統一されているのかもしれない。
(追記:2024年2月17日に観た番組では「いちばん」と表記されていた。統一はされていないらしい)

よく外国人旅行者のお土産用Tシャツに「一番」の文字が描かれているが、そうした外国人にウケるために漢字表記にする以外は、そのうち全部「1番」になってしまうのだろう。

そもそも「1番バッター」「2番バッター」とは言うが、「1番いい」「2番いい」とは言わない。

「一番いい」の「一」はカウントしているわけではないので、アラビア数字の「1」はそぐわない。
「一」と「番」のセットで「一番」となって初めて意味のある言葉なので、漢数字でないと違和感がある。

「1番星」「大1番」「春1番」とは書きたくない。

それでも、ついに公共放送が「1番」で統一するようになってしまった。

 

とはいえ、言葉は変化するもの。

そのうち「1発屋」「1軒屋」「1昨年」「1大事」「1転」「1見さん」「1期1会」「1般的」などとなるかもしれない。

「2刀流」「2番煎じ」も普通になって、「1石2鳥」「1事が10000事」「1000客10000来」「1000代に8000代に(千代に八千代に)」と書く人がでてきても、驚かないようにしよう。