徒然MEMO

もともとは読書日記。今はよしなしごとをメモする場として。

ひとりキャンプ その8 夏の終わりの静かな週末と寂しい歌

雨の予報のせいか、真冬以上に空いている 
9月に入った。
やや二日酔いの朝、少し起きるのが遅れてしまった。前夜、久しぶりの店で飲んだのだった。
曇り空の下、9時半ごろ出発。天気予報は雨。

ピーター・バラカンの番組が終わっているので、ゴンチチを聴いたあと、聴き逃がし配信でピーターを聴きながら、渋滞の中を行く。
「1972年の音楽」特集の続き。以前の72年特集では『ガンボ』をフルで流していたなぁ。やはり配信を、公園で聴いていたのだった。この日は、タワー・オブ・パワーオーティス・クレイなど。知らないアーティストも多かった。

12時頃お目当てのサイトに到着。途中、未舗装路が整地されていた。
驚いたことに、この時間で、車が一台しか停まっていない。
真冬でも土日はこんなに空いていないのに。

河原は夏草で覆われている。雨も降りそうなので、河原はやめて、車のそばにテントを張ろう。
入り口に近い「最上段」に居を定める。近くに水道まである。
明るい空に向かって南西向きにする。右を向くと、木陰にトイレが見えることだけが難点か。

人の気配を感じない林間サイト
いつものスーパーで、またもや髙栁のうどん、天ぷら盛り合わせ、しいたけ、とうもろこし他。
ベイシアで、コーヒー、うどんスープ、さんま、冷凍ぎょうざ、冷凍枝豆。ビール、日本酒の小瓶。蚊取り線香も。
ランタンを忘れたので、ワークマンベイシアで購入。
60ルーメンで十分だった。

2時ごろ再びキャンプ場へ。
山羊のいる受付で「今日はのんびり」と言われた。空いているということらしい。
結局、その場所で客は他に3人だけだった。すべてソロ。
①先に着いていたパップテント。
②さっき泥道でギリギリすれ違ったバイクはハンモック(のちテントに)。
③ティピータイプのテント。
ここからは姿は見えない。誰の音も聞こえない。

雨に備えてタープを設置。気温は27度ほどか。それでも汗だくに。
木々を眺めながらコーヒー。


4時ごろ、遅い昼食は、卓上コンロで天ぷらうどん。
天ぷらはかき揚げ2つ、いか、えび、いも、かぼちゃなど。かなりの大盛りなので残す。


夕食は、さんまの開きの炭火焼き、しいたけ焼き、とうもろこしのホイル焼き、天ぷら。
アサヒビールの泡が毎回こぼれる。


寂しくて暗い曲ばかりを聴いてみる
今日のBGM、ラジオの他には、
1 ブルース・スプリングスティーンネブラスカ
2 ルー・リードジョン・ケイル&ニコ『バタクラン1972』LIVE
他には元ちとせ、ライトニン・ホプキンスなど。

ネブラスカ』は、連続殺人犯を歌ったタイトル曲をはじめ多くの曲の歌詞が犯罪がらみで、キャンプにふさわしいとは言えない。でも、またもや聴いてしまう。音は、ともかく寂しい。
また、キャンプ場でルー・リードというのもどうかと思うが、パリでのアコースティックライブなので、まあいいか。『ベルリン』は聴くたびに新鮮でうならされる。それでも、音も、たぶん歌詞も、ともかく寂しい。これも1972年か。

キャンプにふさわしい曲とは? ヒロシの番組のテーマ曲、映画『イントゥ・ザ・ワイルド』のサントラでも落とそうか。と思ったら、パール・ジャムの人だったのか。
その映画、観てないな。アマゾンでDVDが7580円か。
アマゾンのおすすめに町田康が出てきて『私の文学史』を買えと言う。

夜に渋谷陽一の番組を聴く。またもや50代で初フェスに行ったおじさんの話。
なかなか眠くならない。
さまざまなことを考える。毎日がソロキャンプのような生き方になっても、キャンプに出かけるのだろうか。


結局小雨しか降らない。夜中の外気温はおそらく20度台前半。蚊取り線香と焚き火のせいか、蚊もいない。テントの中も外も快適。
ただ、空を見上げても、星も月もない。


寝袋なしで快眠。朝の涼しさが気持ちいい。
朝食はすっかり解けた冷凍水餃子で味噌汁。コーヒーをがぶがぶ飲む。
いちばん早く帰ったのはバイクの人。一般的にバイクの人は朝が早い印象。
やがて周りに誰もいなくなった。晴れ間がのぞく。


帰りにキャンプ場の他の場所を見学。
河原にはバーベキューのグループがいる。対岸にはバンガローがたくさんある。
山羊はいなくなっていた。