徒然MEMO

もともとは読書日記。今はよしなしごとをメモする場として。

2009-01-01から1年間の記事一覧

吉川英治 「宮本武蔵」(全8巻)

武蔵が道に目覚めるには、沢庵和尚との邂逅が必要だった。 主人公の行動原理の根拠がしっかりしているがゆえ、その後をじっくり読ませることができるのかな。 武蔵とお通とのすれ違いを嘆く作者。冴えわたる吉川節。

青木新門 「納棺夫日記」

小説ではなく、日記・エッセイの類。あたりまえか。

佐伯泰英 「海戦」

藤沢周平 「雲奔る」

井川香四郎 「紅の露」

梟与力吟味帖。

井川香四郎 「科戸の風」

梟与力吟味帖。

山本一力 「牡丹酒」

元禄広告代理店、深川黄表紙掛け取り帖第2弾。いつもの。

山崎豊子 「白い巨塔」(一)〜(五)

もとは、医療裁判と教授選を描いた「白い巨塔」と、控訴審やら何やらを描いた「続 白い巨塔」。

ドストエフスキー「鰐」

ユーモア小説集。表題作は、ワニに食われて、腹中で普通に生きている男の話。

城山三郎 「男子の本懐

浜口雄幸と井上準之助。東京駅で狙撃されたときに、「男子の本懐である」と語った浜口。

エラリー・クイーン 「フランス白粉の謎」

原題は「フレンチ・パウダー・ミステリー」。フランスもパリも出てこない。 しかし、クイーンジュニア、偉そうな探偵だな。

宮部みゆき 「名もなき毒」

純粋に邪悪な人物はいるという話。

林真理子 「コスメティック」

書き忘れ。

山崎豊子 「不毛地帯」(全5巻)

シベリアから帰還後、伊藤忠商事でFX売り込みをやった瀬島龍三がモデル。

佐伯泰英 「難航」

江戸に戻った主人公。

佐藤賢一 「二人のガスコン」(上・中・下)

ダルタニアンとシラノが鉄仮面の謎を解く。ルイ14世治世のころのお話。 「ガスコーニュ」地方とは「バスコーニュ」(=バスク)の訛りだとのこと。

藤沢周平 「雪明かり」

再読。短編集。歩く稽古をする少女を見守るやくざ者の話とか。

白石一文 「一瞬の夏」

三菱重工?で社内派閥抗争に明け暮れる主人公が、理想的な婚約者と、人格障害の女性のあいだでフラフラと。なんじゃこれ?

藤沢周平 「凶刃」「孤剣」

再読。用心棒シリーズ。

中川淳一郎 「ウェブはバカと暇人のもの」

そう思う。

松本太陽・永福一成 「竹光侍」(1)

何度も読みたくなる。 血の匂いと痴の匂いを身にまとい、腰には竹光を帯びる浪人体の男。

トルストイ 「アンナ・カレーニナ」(上・中・下)

ロシアの社交会では周囲の憧れの的だった人妻。道ならぬ恋の激情に身を任せた結果、その陳腐さが露見してしまう。

佐藤賢一 「カペー朝」

フランク王国からフランスへ。 西欧史の得意な作家の新書。

佐々木俊尚 「2011年 新聞・テレビ消滅」

「マス」メディアは滅びる。 時代の爆発的な変化がいろんなところで顕われてる。 ちょっとのことじゃ、誰も驚かないドッグイヤーの日常。

藤井聡 「正直者はなぜ得をするのか」

「正直者」と利己主義者。 人は100%利己的というわけではない。 だから、「しょせん他人はすべて利己的である」という考えのもとに行動するのが正しいとする説は否定されるべき。 規制緩和も成果主義も、結局は世の中を窮屈にしてしまった。 という本。こうい…

香山リカ 「しがみつかない生き方」

仏教的な考え方ですね。知足。 新自由主義の生み出した歪み。

堀井憲一郎 「落語論」

落語は生もの。話し方、が大事とする。

村上春樹 「1Q84」(1)(2)

一気に最後まで読ませる力量はすごいと思う。 “最後までおもしろく読める作品なら、それで十分”みたいなことを、作中で主人公に言わせてるぐらいだから。 人気のある作品だからつい批判的な見方になる。 説明しなきゃ理解できない事は、説明しても理解できな…

陳舜臣 「小説 十八史略」

藤沢周平 「用心棒日月抄」

再読。藤沢周平のユーモア。髭浪人の「仕事?」のひと言、ツボ。