徒然MEMO

もともとは読書日記。今はよしなしごとをメモする場として。

ひとりキャンプ その4 氷点下の河原で結晶片岩を眺める

道志川方面は雪が残るようなので、また埼玉へ。
10:30着。

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以前、ここのキャンプ場には川沿いのサイトと、管理棟の向かい側にある「林間サイト」があったようだが、今はどちらも閉鎖されている。
少し離れた「オートキャンプサイト」へ。
このサイト、前回来た時は使うことができなかったが、今回は利用可能だった。そこまでの道は、ぬかるんだ悪路。坂道でタイヤがはまって苦労する。

到着後、テントの設営場所に悩む。日向で南向きに設営すると、広場の中心を向くような場所しか空いていない。それでは他のキャンパーを眺めながら過ごすことになってしまう。仕方なく北西向きにテントを構える。

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買い出しは、前回も訪れたスーパーあさひや。またマグロのほほ肉を売っていたが、2枚入りだったため、見送る。さんまの干物3枚入り、鯨肉の刺身、生牡蠣、地元で作られたうどん、小川町で作られた清酒、ビール、オレンジ色のみかんレモン、黄色っぽいカリフラワー、さつまいもなどを買って帰る。さらに、炭水化物を求めてときがわのベイシアへ。おにぎりを3個購入。
途中、ときがわのコメリで広葉樹の薪を買う。約700円也。

生牡蠣とビール。オレンジ色のレモンを絞る。
鯨の刺身と日本酒。冷たいものばかり食べている。
焚き火でさつまいもを焼く。

お隣は薪ストーブのあるポールテントのソロキャンパー、と、家族連れ。家族連れはデイキャンプだったようで、薪ストーブも夕方には帰ってしまった。両脇が空いて喜んでいたのもつかの間、両サイドともに、3人連れの男たちがやってきた。すぐそばに停まった隣の車が、視界にどーんと入ったまま。間違いなくうるさくなりそう。車は停めたまま、テントを運んで移動することに。荷物運びに4往復。

引っ越した先はすいている。少し離れたところに(たぶん)徒歩キャンパー。夜の早い時間から小さなテント内ですごし、朝も7時頃には出発していた。椅子を持ってきていて、焚き火もしている。ここでは他にも徒歩キャンパーを見かけた。いつか荷物をコンパクトにしてみたい。せめて楽に引っ越せるほどに。

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新たな場所で焚き火を続ける。広葉樹の薪、節が多く割りにくかったが、この感じがよい。ひと束では足りず、夜のうちに少しプラスすることに。キャンプ場でも同じような薪を700円で売っていた。

薪から炭に替えて、さんまの干物の炭火焼き。と、おにぎり。
出来合いのもつ煮に、大根と人参とエノキを入れたもの。
さらにうどんを入れたが、ニンニクの辛味が強すぎるか。
CB缶を使ったカセットコンロの火力が弱い。缶が冷えすぎて「ドロップダウン」現象が起こっているらしい。

音楽も落語も聴かず、川音が聞こえるなか、ずっと焚き火の面倒をみていた。贅沢な過ごし方なのか、ただの無駄なのか。

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翌朝、6時前に目覚めるが、外は暗い。日の出は6時半。
最低気温はマイナス3度だったよう。テントは霜が凍ってぱりぱり。コップに少量残っていた水が凍っている。テント前室に置いた水は、幸いにも凍っていない。

朝食はさつまいもの残りとコーヒー。
川沿いを散歩する。対岸の岩が長瀞風。
この川は「槻側」というらしい。町内で都幾川に合流する。
対岸の高みには展望台のようなものが見える。調べてみると、そのあたりが「嵐山地名発祥の地」らしい。例の「紅葉の景色が京都の嵐山のよう」と言わしめた景色が、秋には楽しめるのだろうか。

だらだら片づけていたらすぐに10時に。
今日の予報は午後から雨か雪。また玉川温泉へ。
ときがわ町都幾川村玉川村の合併で生まれたそう。キャンプ以外はだいたい玉川にいる。

玉川温泉で、また『火の鳥』。今度は『乱世編』の上下巻を読む。源平の話。
そして、また前回と同じ食堂へ。とんかつが大きい。
降り出した雨の中を帰る。

帰り道のNHK-FMでは、また松尾貴史が純喫茶の話をしている。途中で松本隆の名前が出てきてこんがらがる。12月12日の回の再放送らしい。その日もキャンプの帰り道でこれを聞いていた。純喫茶で本が読めるか読めないか、など。
そして、「かけるクラシック」。テーマは学校。武満徹の歌曲など。