徒然MEMO

もともとは読書日記。今はよしなしごとをメモする場として。

『リンダ リンダ リンダ』を久しぶりに観る

The Linda Lindasというバンドがあるのを知ったのは去年のことだった。
たしか、「THE LINDA LINDAS」と書いてあるTシャツを着ている人に、それは何かと尋ねたからである。
米国の少女4人が映画『リンダ リンダ リンダ』に触発されて名付けたバンド名だと聞き及んだ。

以前観たその映画を、なぜか今日また観たくなった。
ふだんは映画を観ても内容をすぐ忘れてしまうのだが、この映画については覚えていることが多い。

高校の文化祭で女子高生4人の演奏する曲は、『リンダリンダ』『僕の右手』『終わらない歌』の3曲。急造ボーカルは、韓国からの留学生。

『僕の右手』は、他に2曲に比べてそれほど有名な曲ではないが、初めて映画を観たときに、この選曲に納得した気がする。が、今回は、その納得した理由が思い出せなかった。何だろう?「僕の右手」=手段を捜すという歌詞が、あの年代に合うと思ったからだろうか?

2005年の映画なので(映画の舞台は2004年だったか?)、2023年の今から20年近く前の映画だということになる。
リンダリンダ』のリリースは1987年らしい。映画の中でも17年ほど前のクラシックな日本のロック。

前に観たときは出演者についてあまり意識していなかったが、美人すぎる急造ギターは香椎由宇だった。ドラムの前田亜季は、ドラムの心得があったらしい。韓国からの留学生は有名なぺ・ドゥナだった。上手なベースは、Bass Ball Baerの関根史織
バンドの演奏がよくなっていくライブ感が楽しい映画だった気がする。
そして、今回気づいたのだが、軽音部の顧問の先生が甲本雅裕で、ヒロトの弟だった。
あと松山ケンイチが出ておる。

留年してるっぽい先輩、山崎優子(現ロックバンド・新月灯火在籍)と、場つなぎでアカペラで歌う湯川潮音。歌が(ギターも)気持ちよすぎる。高校の文化祭でこんなん出てきたら、体育館に人も集まるだろう。

「ソンちゃん、泣いてるよ」のシーンが、やはりよい。

映画内のバンドParanmaumは6曲入りのミニアルバム『we are PARANMUMを出している。劇中の3曲以外に、オリジナルの曲が3曲あり、映画に感動した松本隆氏が作詞をしたものだそうだ。

YouTubeThe Linda Lindasのライブ映像を見つけたので、これから観ようと思う。というか、少し観た。
1曲目が『リンダリンダ』のカバーだった。Paranmaumのバージョンに近い。日本語で歌っておる。

www.youtube.com


1987年から30年以上の時を経て、遠い米国の少女たちが、ブルーハーツにちなんだ名前のパンクバンドをやっている。
そして、ライブの1曲目で、日本語で『リンダリンダ』を歌っている。
LAの観客がそれを聴いて、騒いでいる。
この世界は、まだまだ捨てたもんじゃない。