徒然MEMO

もともとは読書日記。今はよしなしごとをメモする場として。

絲山秋子「イッツ・オンリー・トーク」

2作載ってて、まずは表題作のデビュー作。

・直感で蒲田に住み始めた画家みたいな女主人公。
著者みたいに企業の総合職だったみたいだし、
躁鬱だし、著者みたいなもんで同世代?
年齢出てきてたっけ?

・福岡から出てきたいとこは、44歳だってのが途中でわかる。
最初に書いてあったっけ? 
「あれで44かい……」って思えて救われる。本当に。

・主人公(著者)は車好き。いちいち車種が出てくる。
無職で、ランチアなんとかに乗ってる。

・主人公はクリムゾン好き。表題は「Elephant Talk」の歌詞。
ディシプリン」ってアルバムは聴いたことないな。
「エレファント〜」はファンキーでびっくりした。

・文庫のあとがきは、ファンの書店員。
「痴漢」がいちばん好きだってさ。
「未遂」って、、、こういうの「未遂」っていうのかね。
わからん。

話は、いろんな男とすぐ寝て、
すぐ捨てられる女の話。
ほとんど恋愛感情は持たない。

こんな女は嫌いだけど、なんで読みたくなるんだろう?
自己分析してみよう。

・主人公やほかの登場人物に、「精神の自由」があるから?
・異性関係が中心の話でも、甘ったるくないから?
・基調が黒い気持ちなのに、それについて、あまりつべこべ言わないから?


で、もう一つは「第七障害」。
高崎で職を見つけ、一人暮らしで、馬術が趣味になった人。

著者にとって「仕事」って大事なんだな。
企業小説を書く人よりも、そう感じる。

著者も高崎で乗馬してたんかな。
描き方や、登場人物の会話がリアルすぎる。

この話の主人公は、そんな破天荒じゃないけど、
三十前のクセのある女。
(この頃は「30」ってのが、まだ何かの基準だったのかな)

・元カレの妹は歌う「るるる〜」と。

・男はきょろきょろして、女は世田谷通りと、
246の間の路地の店を目指す。

・ビートで湖だっけか?に連れてくといいことあるのかな。
あってよかったな。頬を触る。

・二、三回嗚咽してたのはどっちの話だったかな。
二、三回嗚咽する話に弱いんだな。


著者はTheピーズが好きらしいとの噂。
なぜか「ハトポッポ」を思い出す。

バラバラ バラバラ
すげーんだよ一人ずつ バラバラ