徒然MEMO

もともとは読書日記。今はよしなしごとをメモする場として。

伊坂幸太郎「陽気なギャングが地球を回す」

陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)

今さら読んでる。
もともとの小説のタイトルは「悪党が目にしみる」だっけ?

ここにも親子関係が出てくる。
絶対的なものとして。

それ以外の「善悪」については、
小説内ではジャッジしない。

この人、ドストエフスキー好きなんだな。
ゴールデンスランバーでも出てきたような気がする。
ここで出てきたのは、「悪霊」と「兄弟」。
嘘言うのは、悪霊の変な息子のほうだっけか。

アメリカのせい」が、ここでも出てくる。

視点は雪子(って名前だっけ?)が多いんだな。

地道が救いようがない。かわいそう。

この本でも、Theピーズが聴こえてくる気がすんだけども。。

この作者は「善悪とは何か」を問おうとしてんのかね。
もちろん、フィクションの善悪を通して、
現実世界の善悪を問うというようなやり方で。
あと「ロマン」。
あとがきによると「寓意」はないらしいけど。
にじみ出てるもんじゃないと小説である意味ないし。

藤原某も言ってたけど、
「善悪」って、とどのつまりは美意識ってことなのかな。