徒然MEMO

もともとは読書日記。今はよしなしごとをメモする場として。

絲山秋子「沖で待つ」

沖で待つ (文春文庫)

女性の作家は苦手であんまり読まん。

だけど。
勤労感謝の日
失業中の36歳だっけ?の見合いの前後のクソみたいな話。
「喜三昧」という店名が、主人公の心の中では「やさぐれ三昧」。
何より「お湯割り」「たこブツ」を頼むタイミングが、良すぎる。
「虎の子の夜一丁」という言葉だけで。いいよ。

沖で待つ
最後のページに書いてあった、“それで十分”みたいなことがアレで、それで十分だろ。そしてやっぱり、天神コアの前なんだな、原風景がわかる気がして。

3つ目もよかったよ。
石原慎太郎ふうで童話ふうなやつ。