徒然MEMO

もともとは読書日記。今はよしなしごとをメモする場として。

カズオ・イシグロ「日の名残り」

主人公はしょっちゅう自分に言い訳をする執事。
じれったい。
じれったい自分を見ているようで嫌悪感。

語り手が「事実」を話すとは限らないのは、ライ麦畑と同じ。

原題は「The Remains of the day」。日の名残り
最後のほうの夕方についての記述に少々ほっとする。

そもそも語られる言葉の半分以上が嘘だし、
いい意味でも悪い意味でも、と思い出させる。