ここもヒロシの番組で観て、訪ねてみたかった場所
夏休みの平日に群馬まで遠征。
みなかみ市の「自然の森 野営場」を初めて訪れる。
林野庁が管理する「奥利根水源の森」の一角にある県の施設で、無料でキャンプができる。
前回に続きここも高地で、標高1300mなので涼しそう。
BS-TBSの番組「ヒロシのぼっちキャンプ」でも、ここを2回訪れているが、テントを設営したのがどこだったのかは、今回わからなかった。あとで録画を探してみよう。
9時ごろに家を出て、道の駅とスーパーのサンモールでのんびり買い物。
山道を1時間ほど上って、到着は14時。

あるのはきれいなトイレ2棟のみ。飲料用の水はない。
通路の両側がフリーサイトになっている。
平日なのに、5組ほどがテントを張っている。
土日はもっと多くなるんだろう。
日なたは少し暑いが、日陰は27度ぐらいだろうか。
下界にくらべると5度以上は涼しい。

トイレの脇の道を下ると、車の乗り入れが可能なサイトが2つ隣接している。
そこを通り抜けてさらに歩き、川のほとりに居を定める。
そこらに水の流れがあって、地面は少し湿っている。
このときは通り抜けできなかったけど、本来は森の奥への通り道なのかもしれない。
車から荷物運びに2往復。
新しいリュックはMardingtopの70L。
冬用の寝袋は不要だと思ったけど、結果的に使うことになった。

昼食は天ぷらうどん。
この頃は雨の気配はなかった。
ここは携帯の電波も入らず、天気の予想が変わったかどうかも知らなかった。
激しい夕立にあわてふためく
この後、急に土砂降りになる。
あわててカッパを着てタープを張ろうとするが、地面は砂利だらけ。
アルミのペグがなかなか刺さらない。
荷物がすべてびしょ濡れになって、もういやになる。

ここには杉の葉や枯葉など、すぐ燃えるものが落ちていない。
薪も濡れてしまった。
焚き火を経て、炭火をおこすまでに、時間がかかる。
道の駅で買った万願寺とうがらし風のものは辛かった。
牛肉切り落としも炭火で焼く。

ご飯を炊いて、牛肉丼に。
猛暑ゆえ枯らすのが嫌で持参した鉢植えのバジル。その葉っぱをちぎって添えてみる。
夜がふけると寒くなり、ウルトラライトダウンを着用。炭火がありがたい。
デジタルデトックスとか言われても
ここは携帯の電波が入らない。
「デジタルデトックスができる」と言われても、想像以上に不便。
いつもラジオの配信を聴いているので、その代わりにこんな準備をした。
(1)小型ラジオを買った。
(2)スマホで「キャンプミックス」のプレイリストを作り、曲をダウンロードした。
(3)オーディブルの無料試用をすることにした。
(4)本も持参した。
結果的には、だいたい(3)のオーディブルを聴きっぱなしになった。
この春に発売になった、村田沙耶香著『世界99』の上巻。
自分の意見や感情を持たず、周囲に合わせて性格を大きく変えていく主人公。
そして、グロテスクな人物が次々と登場する。
自然に囲まれた静かな場所に合う小説とは思えない。
いつのまにか空には満天の星が見える。
それでも木々から落ちる水滴が、絶えずタープをたたいている。
ダウンジャケットを脱いで、冬用の寝袋で就寝。
つづく
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