徒然MEMO

もともとは読書日記。今はよしなしごとをメモする場として。

超軽量の焚き火台を試しに日帰りで

今週のお題「最近ゲットしたもの」

水に浮く焚き火台を試す 

久しぶりに、よく行くキャンプ場に。

しかし、事情があってデイキャンプになってしまった。

ふるさと納税の返礼品、95グラムの焚き火台が届いたので、使ってみる。
「水に浮く」軽さという触れ込み。

組み立てに迷って2分ほどかかってしまった(しまうときはもっと迷って5分ほど)。

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風の強い日だったので、よく燃える。

風が強くて寒かったので、焚き火の暖かさがありがたい。

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炭火に。薪を嚙ませて網も設置できた。

鶏もも肉が驚くほどおいしい。

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連休最終日で強風。

誰もいなかったので、スピーカーでユヴァル・ノア・ハラリの著書の朗読を聴いていた。

クラウゼヴィッツの『戦争論』では、ナポレオンがフランスの国益を最優先しなかったことが失敗の原因とされているという。
ハラリは、イタリア系で本名がナポレオン・ディ・ブオナパルテという男に、フランスの国益を重んじる動機はなかったのではないかと類推する。

コンピュータやAIに目的を命じることの困難さを語るための一例として、そんな例が挙がっていた。

NEXUS 情報の人類史 下 AI革命

ひとりキャンプ その30 喧噪の中でさんまを焼き『古事記』を聴く

9月上旬の土曜日、埼玉のいつものキャンプ場に、夕方になって到着。

前日は大雨。
この日もときどき雨がぱらつくので空いているかと思ったら、林間サイトも案外混んでいる。

団体が多いので帰ろうかと思ったが、やはりとどまることにする。

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背後には「ソログル」の方々、右手にはグループ、正面下の河原にも何組か。

テントとタープを張って、うどんとビール。

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河原には新たなグループが来たようで、かなりにぎやか。
音楽も聞こえる。

耳栓のようにイヤホンを着ける。

日が暮れて、さんまを2尾、炭火で焼く。

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オーディブル町田康『口訳 古事記』を聴く。

カジュアルすぎる現代口語訳に、原文にないギャグをいちいち盛り込んで、とことん笑わせようとしてくれる。

にわか雨で避難していたグループが、雨がやんで河原に戻り、またうるさくなってきた。もう日が暮れたのに。

閉口しつつも、この『古事記』の面白さに我慢できずに、ときどき声を立てて笑ってしまう。

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10時を過ぎたらにぎやかな一団を注意しに行こうと思ったが、10時前に帰ってしまったようだ。

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翌朝、日が高くなってから目覚める。

8時間ぐらい寝たようだ。
こんなに長く寝たのは初めて。

よく晴れている。コーヒーを飲んで撤収。

管理人のおじさんと、音のルールについて少し話す。

ひとりキャンプ その29-2 百名山の山道で『世界99』を聴く

朝をのんびりと過ごして、のろのろと山へ分け入る 

みなかみの山中、「自然の森 野営場」にテント泊。
翌朝は6時ごろに起きたはず。

わざわざ炭をおこして、前夜に食べ損ねたあじの干物を焼き、冷や飯と食べる。

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野営場は携帯電波が入らない。
電波の入るところまで車を走らせて、仕事の連絡をチェックする。
天気サイトを見ると、県に雷注意報は出ているものの、なんとか天気は持ちそうだ。

そんなこんなで、朝の時間をあまりにものんびり過ごしてしまった。

もともと山歩きをしようとは思っていたけれど、10時半になってやっと出発。
車で砂利道を行き、登山道の入り口へ。

百名山のひとつ、武尊山(ほたかやま)の山頂までは往復7時間もかかるらしいので論外として、とりあえず所要30分の田代湿原を目指そう。

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難なく湿原に到着。

もう少し登ってみることにする。

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だんだん道が悪くなってくる。昨日の雨のせいか、靴が泥に埋まりそうなところが多い。

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雨が降ると、この道が川になるようだ。

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小説を聴きながら、ひたすら登る

この日も、オーディブル村田沙耶香著『世界99』上巻を聴いている。
小説の中では、吐き気のするような描写。

景色には合わないが、刺激の多い朗読を聴きながら山を行くのは、気が紛れていいかもしれない。
いずれこの小説について何か書いておこう。
そのときは、どんなことを書くんだろう?

山頂を目指したい気持ちが湧いてくる

そうこうしているうちに、12時半にセビオス岳に到着。出発から2時間経過。
Tシャツを絞ると、汗がしたたる。

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ここで折り返して帰ろうか?
いや、もう少し歩いてみようという気になってきた。

急な上りの悪路が続き、息が上がる。

出発から3時間近くたったころ、13時すぎに視界が開けた。

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ついに武尊山の山頂が見える。

ここまで来たら山頂を目指したい気もする。

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GPSで現在地がわかるのはありがたい。
ここから山頂までは、1時間ほどかかりそう。

そうすると戻りは18時ごろで、ほぼ日没の時間。
前日のような雨が降ったら、道が川になって歩けなくなるだろう。
何より脚の筋肉がぴくついているし、靴も壊れそう。

 

くやしいけど、引き返すと決めて、景色のいい場所に座る。
大福とクッキーで、のんびりランチ。
標高1970m。平日なので誰もいない。

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野営場2泊目、脚が痛むがビールはおいしい

17時頃にテントに帰り着き、脱力する。
温泉まで車を走らせる気力もない。

夕食に、アーモンドとトマトのペンネと、筑前煮の具が入ったみそ汁。
ペットボトルの氷のおかげで、ビールがまだ冷えている。

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ソロで連泊するのは初めて。

『世界99』の上巻は聴き終えた。
続きが気になるけど、オーディブルでは下巻が未発売。
芥川賞受賞作、鈴木結生著『ゲーテはすべてを言った』を聴き始める。

つづく

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ひとりキャンプ その29-1 群馬の野営場へ逃げて『世界99』を聴く

ここもヒロシの番組で観て、訪ねてみたかった場所

夏休みの平日に群馬まで遠征。
みなかみ市の「自然の森 野営場」を初めて訪れる。
林野庁が管理する「奥利根水源の森」の一角にある県の施設で、無料でキャンプができる。

前回に続きここも高地で、標高1300mなので涼しそう。

BS-TBSの番組「ヒロシのぼっちキャンプ」でも、ここを2回訪れているが、テントを設営したのがどこだったのかは、今回わからなかった。あとで録画を探してみよう。

9時ごろに家を出て、道の駅とスーパーのサンモールでのんびり買い物。
山道を1時間ほど上って、到着は14時。

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あるのはきれいなトイレ2棟のみ。飲料用の水はない。
通路の両側がフリーサイトになっている。

平日なのに、5組ほどがテントを張っている。
土日はもっと多くなるんだろう。

日なたは少し暑いが、日陰は27度ぐらいだろうか。
下界にくらべると5度以上は涼しい。

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トイレの脇の道を下ると、車の乗り入れが可能なサイトが2つ隣接している。
そこを通り抜けてさらに歩き、川のほとりに居を定める。
そこらに水の流れがあって、地面は少し湿っている。
このときは通り抜けできなかったけど、本来は森の奥への通り道なのかもしれない。

車から荷物運びに2往復。
新しいリュックはMardingtopの70L。
冬用の寝袋は不要だと思ったけど、結果的に使うことになった。

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昼食は天ぷらうどん。
この頃は雨の気配はなかった。
ここは携帯の電波も入らず、天気の予想が変わったかどうかも知らなかった。

激しい夕立にあわてふためく

この後、急に土砂降りになる。
あわててカッパを着てタープを張ろうとするが、地面は砂利だらけ。
アルミのペグがなかなか刺さらない。
荷物がすべてびしょ濡れになって、もういやになる。

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ここには杉の葉や枯葉など、すぐ燃えるものが落ちていない。
薪も濡れてしまった。
焚き火を経て、炭火をおこすまでに、時間がかかる。

道の駅で買った万願寺とうがらし風のものは辛かった。
牛肉切り落としも炭火で焼く。

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ご飯を炊いて、牛肉丼に。
猛暑ゆえ枯らすのが嫌で持参した鉢植えのバジル。その葉っぱをちぎって添えてみる。

夜がふけると寒くなり、ウルトラライトダウンを着用。炭火がありがたい。

デジタルデトックスとか言われても

ここは携帯の電波が入らない。
「デジタルデトックスができる」と言われても、想像以上に不便。

いつもラジオの配信を聴いているので、その代わりにこんな準備をした。

(1)小型ラジオを買った。

(2)スマホで「キャンプミックス」のプレイリストを作り、曲をダウンロードした。

(3)オーディブルの無料試用をすることにした。

(4)本も持参した。

結果的には、だいたい(3)のオーディブルを聴きっぱなしになった。

この春に発売になった、村田沙耶香著『世界99』の上巻。

自分の意見や感情を持たず、周囲に合わせて性格を大きく変えていく主人公。
そして、グロテスクな人物が次々と登場する。

自然に囲まれた静かな場所に合う小説とは思えない。

いつのまにか空には満天の星が見える。
それでも木々から落ちる水滴が、絶えずタープをたたいている。

ダウンジャケットを脱いで、冬用の寝袋で就寝。

 

つづく

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映像の世紀とジャック・ケルアック

今、NHK映像の世紀 バタフライエフェクト「移動するアメリカ」を観ていたら、こんなミュージシャンや作家が出てきた。

エルヴィス・プレスリー
チャーリー・パットン
ウディ・ガスリー
怒りの葡萄スタインベック
ビリー・ホリデイ
『路上』ジャック・ケルアック

これを作った人は、私と同じようなものを聴いたり、読んだりしてきた人なのかもしれない。

ジャック・ケルアックと、たぶんニール・キャサディ

森岡毅 今西 聖貴「確率思考の戦略論 USJでも実証された数学マーケティングの力」

元P&GでUSJを立て直しを請け負った人。

このころは義務感からたまにこんな本を読んでいた。

P&Gってすごいなぁ、という以外、内容は覚えていない。

洗剤やらシャンプーやら、品質に差が付きにくい商品について、世界規模のマーケティングをおこなってきた巨大企業。

2016年初版発行。2018年の第12版を購入。

処分する本のメモ。

確率思考の戦略論 USJでも実証された数学マーケティングの力 (角川書店単行本)

旗手啓介「告白 あるPKO隊員の死・23年目の真実」

2018年刊。NHKスペシャルで放送された、カンボジアPKOでの警察官殺害事件、インサイダーの証言を掘り下げたもの、だった気がする。

以前読んだ本のメモ。

告白 あるPKO隊員の死・23年目の真実